■ MAE today

この欄には当研究所の近況や、今思うことなどを概ね1回/月のペースで気ままに書いていこうと思っています。どうぞお気軽にお読みください。    → MAE board

02.08:いやぁ、とにかく暑いですね。

ヒートアイランド

暑中お見舞い申し上げます。
大阪はまさしくうだるようです。
一歩外へ出ればヒートアイランドという言葉が実感として伝わってきます。
「家の造りは夏を旨とすべし 」なんてなるほどと納得してしまいます。

丁度先日届いた新建築でもメトロマニラの例が紹介されてました。
建築と緑の立体的なコンプレックスというコンセプトのもとパーゴラや植裁で覆われた街区が提案され、最も暑い季節の温度シミュレーションで具体的な効果が示されています。

それによるとある街区をグリーンで覆うのと覆わないのとでは、地表面の温度差が何と15度程度もあり、広場などに植える一本の大木の効果も10度くらいあるとプレゼンされています。
木陰の涼しさは周りより10度違うなんて、やはりこのように実感できる数字で示されると、何とも説得力を感じてしまいます。

舌の乾かない内に、なんて怒られそうですが建物も緑で覆う方がいいのではないかと正直思ってしまいます。もはや対岸の出来事ではないなと、この暑さの中で少し冷や汗を流すような感覚を覚えました。

最も基本は都市の被覆の問題であり、今まで常識的だったアスファルトやコンクリートなどに変わる材料がどんどん開発されていくのだろう(楽観的でしょうか?)とも思うのですが、建築もやはり変わらざるを得ないのだなぁ、と改めて感じました。

シェルターと言うより環境要素と言うことか。
当たり前のことなんだけど何だかこの暑さでやっと分かったような気がします。

02.08.02