■ MAE today

この欄には当研究所の近況や、今思うことなどを概ね1回/月のペースで気ままに書いていこうと思っています。どうぞお気軽にお読みください。    → MAE board(メンテでしばらく休みます)

06.05:更新が遅れました。みなさんGWいかがでしたか?

UD入門

ひょんな事からあるNPO法人を紹介いただき昨年から障害者に優しいペーブメントについて少しずつだが調べてきた。昨今は各メーカーも福祉対応型あるいはバリアフリーと名うっていろんな商品がラインアップされているが現実の障害者たちにとってはまだまだ大変使い辛い、と言うか身体に負担がかかる材料らしい。その人の障害の種類によるが、例えば脊髄損傷の方には、大阪市型など標準のインターロッキングは車いすがガタガタして大変苦痛を強いられるものらしい。

我々にどこまでできるのか、どこまで身体的感覚(負担)とDATAとを関連づけられるのか正直分からない部分はあるが、先日一つの試みとして3種違う障害の方に集まってもらい、技術DATAとしての「振動」と「滑り」、そしてそれに対応する体感を測定する機会を得た。

 
左電動車いす、右手動。カートに乗ってるのが振動測定器。

各DATAは現在まとめ中でまだどんな方向が見えるか分からないのですが、当日測定したJIS規格の手動車いすでは目地などの小さな振動が、電動車いすでは不同沈下などの大きな振動が身体的負担に繋がるという感想を得た。
滑りに関しては当日は晴天なのでDATAだけとり体感は次回雨天時に持ち越しとなった。

結局は靴によってその場所の歩行感が変わるのと同じで、車いすでもそのタイヤによって体感が違うし、それに加えて水平か斜めか、乾いているか雨などで濡れているか、いろんな諸条件の相関で良くも悪くも変わるものだと改めて認識させられ、一体何を基準にして他を適応させていけばいいのか、それが一番のポイントのように思われました。
しばらく継続しないと何とも言えないのですが、ペーブ一つとってもUDの到達点を一体どこに設定すれば良いのか?また課題が増えた感じです。
みなさまのご指導ご意見をお願い致します。

06.05.09