■ MAE today

この欄には当研究所の近況や、今思うことなどを概ね1回/月のペースで気ままに書いていこうと思っています。どうぞお気軽にお読みください。 

11.04:東北大震災

大地震

それは戦後の焼け野原をみるようだった・・・
TVなどの報道を見られてこのようにかつての光景とオーバーラップされた方もおられるのではないでしょうか?
未曾有、という言葉も実感として理解しました。
幸い大阪に住む私は少し揺られただけでまったく影響がなかったわけですが、それでも津波というものの恐怖を心の底から味わった気がします。
画面を見てても一体何が起こっているのか、自動車や船舶さらには家そのものがプラモデルのように水面に浮かび、時には急流のように凄まじい勢いで、時には溶岩のようにじわじわと流されて行く。言葉も出ない驚き、そのあとから来る芯から震える恐怖。
そしてそれらが過ぎ去った後のあの一面の無。何も無い哀しさ、寂しさ、いやこんな言葉ではなく、生あるものを根こそぎ奪い取るその残酷さ、許しがたい暴力。
こんな事が現実に起こることに今でも身が震え、行き場の無い焦燥感にとまどっています。
更に加えて原発事故。2週間以上経っても遅々と好転しない状況で、これはいったいどういう事になるのか、まったく想像を超えた出来事が次から次へと起こりいろいろ考えさせられるばかりです。

阪神大震災のとき弊宅は震度5。もちろんこれも初体験の恐怖で多少被害はありましたが神戸と比べたら別世界。距離的に近いこともあり自分なりに考え動く事が出来たのですが今回は正直未だ頭の整理がつかない状態です。
いち早く現地に赴き過酷な状況で動いておられる多くのボランテイアのみなさまには頭が下がります。 (もちろん日頃から自衛隊、消防隊、警察の現場部隊の方々には敬意を表しております)
今しばらく時間をいただいて自分のやる事の答えを見つけたいと思ってます。

*2011.03.11 14:46、大阪の事務所でゆっくり長ーい揺れを感じました。船に乗って感じるようなスローな揺れでした。震源はどこか名古屋辺りだろうか?、とテレビを付けてびっくり。画面の前で動けませんでした。
これから長い長い道のりになろうと思われます。出来ましたらみなさまのご指導もいただきながら何とか自分も力になれるよう考え動いて行きたいと思ってます。

11.03.28
11.04.07:一部修正