14.11:秋深し、ですね

御堂筋

みなさんはどこか美しいグリッドの街をご存知でしょうか?
いまはどこの都市にでもあるグリッド状の道路パターン。車による移動流通の利便が良く、今や当たり前のものとして誰もあまり疑問を持たないのかも知れない。しかし個人的には「日本の都市は美しくない」と言われる大元の要因だと思っている。(14.08参照)
建築物は道路で囲まれたブロックごとに建つが「街並み」という言葉と相反するように道路でブツリブツリと分断される。
スーパーブロックのような大きなブロックもあれば宅地開発された住宅地のような小さなブロックまで、高さも壁面ラインもまちまちで建築物が連なっていかないことが、美しい都市から離れていくのではないだろうか、と思っている。
では御堂筋はどうなんだろう?という疑問が浮かんだ。

50年前に今の幅に拡張され31mに高さが揃えられた街並は大阪の顔として誇るべきメインストリートとしての役割が与えられた。
そしていま、更に高さ制限が緩和され都心居住を含めてにぎわい性や活性化が叫ばれ、さまざまなイベントや社会実験の舞台となる御堂筋。この御堂筋を考えることはグリッド街区の都市の美しさを考えることと同じなのではないか、と思うのである。

で、ここから宣伝なのですが(笑)
幾度かここでも紹介していますが、私が所属する建築協会の委員会では「大阪ええとこ創生プロジェクト」として今まで3回、大阪の街を考えるコンクールを開催してきました。便利だけど味気ないグリッド街区の都市。どうすれば魅力ある街になるのか?
振返ればそのことを考えて来たようにも思います。

今回のタイトルは「そぞろ歩く御堂筋」(詳しい要項は下のHP参照)
みなさんにも是非とも御堂筋のあるべき姿を考えていただき、大阪の街の魅力につなげて行きたいと期待しております。
どうぞご応募のほどよろしくお願い致します。

*日本建築協会
http://www.aaj.or.jp/

14.11.04