15.04:さくら満開!

そぞろ歩く御堂筋

表題は以前お知らせした建築協会主催のコンクールのタイトルです。先日その表彰祝賀会が行われ受賞者のみなさんと先生方、関係者で改めて御堂筋を考える機会を持った。
入選者たちからそれぞれプレゼンいただき審査員の先生方からの講評に加えて、出席者全員が意見を述べ合うオープンジュリーのような形式で、それを本町ガーデンシテイというまさに御堂筋の真ん中で行えた事が嬉しい。

 

応募総数は59案とちょっと寂しいが年代的にも地域的にも本当に幅の広い案が集まった。審査いただいた橋爪先生の講評をお借りすると、
「すべての応募作を概観すると、多くの人が似通った問題意識を持っていることが判る。列記すれば、個性的な舗装の導入や緑化をはかるもの、直線的な街路に曲線的な歩行者空間を導入するもの、路上・高層フロアにデッキを整備して立体的なネットワークを促すもの、ストリートファニチュアなどの改良を促すことで歩く楽しみを喚起する装置とするもの、そして人々を遊歩に誘う新規のイベント提案などである」

最優秀のM氏は光、風、熱、緑などなど、そぞろ歩きながらすぐ身近に自然のいろいろな要素が感じられる新しいペーブメントの提案でみんなを惹き付け「柔らかさを付与したい」と言った。
そういう意味では入選作全てが柔らかい。直線的な道路空間にハード、ソフトの両面から柔らかさ、楽しさを仕掛けて来たように見える。
これらの優れたアイデアが実現しますます魅力あるメインストリートになって欲しいものである。

結果の詳細は日本建築協会のHPで。
http://www.aaj.or.jp/

15.04.02