17.08:暑中お見舞い申し上げます

再会

ここは兵庫県といえどもう鳥取に近い日本海に面した小さな街である。昔々、まだある会社にお世話になってた時関与した物件を久しぶりに訪ねてきました。

外観は幾度か見てるのですが土日が休みなので内部に入ったのは何十年かぶりです。
中央に吹き抜けがありトップサイドライトから入る柔らかい光でホールや執務室が包まれる、当時計画要旨に書いたような気がします。モノトーンのインテリアは思った以上に綺麗で宇佐美圭司先生のタピストリーが映えており少々感動しました。
設計してたのはもう30年以上前。建物を回りながらちょうどその頃の自分に再会するような不思議な感覚を覚えました。
そういえばこんなことを考えていた、あるいは興味を持っていた、いろんなことが頭を巡り、目を瞑りたくなる部分もたくさんあるのですが、感心する部分もあり、しかし総じて浅かったのがやはり反省です。形態に振り回されていました。
今設計したらどんなことになるのだろうか。そういえばこの物件はコンペだった。昔の自分と今の自分とのコンペ。当然今が勝つべしと思うがどちらに軍配が上がるか分からなくなってきた。
どちらも物足りない、これが正しい認識だろうか。

17.08.05