18.10:もう台風はイヤです

蟻鱒鳶ル (ありますとんびる)

とあることでこのビルのことを知った。東京は三田にある今となってはそこそこ有名なビルらしい。建築家、とお呼びするべきか、造り主は岡啓輔氏。着工は2005年で未だに工事中、らしい。(すみません未確認です)
実物も見ずインターネットの写真を見ただけですが、その印象はマヤやインカの遺跡に匹敵するほど強烈である。それを岡氏は自らのDIYで造り続けているのだそうだ。

とにかくそれが凄いのであるが、岡氏の言葉や文章がまた素晴らしい。それを読めば単なる話題作りや奇をてらうものではなく、現代社会への痛烈な批判を体現してることが分かる。今で10余年、コツコツとコンクリートと戦いながら、しかしあくまで即興的に楽しみながら、たくさんの人と繋がる「建築をつくる悦び」を広げ伝えている。下にその文章をリンクしますので是非読んでみてください。

DIYという言葉は何となく軽い印象を受けるところがあるが、誰もが自分の思うように造りたいという動きは、リノベーションが完全に定着したように今や大きな勢力となって建築界の常識を揺さぶり続けている。何やら面白い時代になってきたような気がします。

蟻鱒鳶ル保存会のページは →→→こちら
感銘を受けた岡氏の文章は →→→こちら

書籍「自力でビルを建てる男」も出されてます。文中の写真はその扉。
18.10.05