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19.12:はや師走です

首里城

先日の首里城が火事で消失したのは本当に心の痛む悲しいニュースでした。
いうまでもなく沖縄のシンボルであり誰もが同じ心境だったろうと思います。
そしてもちろんすぐに復興への行動が始まりましたがその中に「首里城デジタルリコンストラクション」があります。

https://www.our-shurijo.org/

そしてそれは次の三つの点で私には驚きのプロジェクトです。

1。デジタルテクノロジー
チームは首里城のモデルをコンピューターで作成するため広く写真を集めました。現在も続いていますが、多分それらは観光に訪れた人々のスナップ写真がほとんどと思われますが、それらがモデル作成のためのデータになりうるということがまず驚きです。

2。ワールドワイドな協同体制
チームのメンバーは様々な国から集まりました。このプロジェクトがどのように進められたか、られてるか、作業はどのように分担しているのか、意見をまとめるためにメンバーはどのように話しあってるのか、など、私には定かではありませんが、あるプラットフォームのようなものが先に構築されてるのだろうと、なんとなく思いますが、ボランテイアの意思や意見をまとめるのは大変だと想像されます。それをやっている、こういうことができるのだと、驚きです。

3。アクションの早さ
とにかく動き出すのが早かった。正確な日付はわからないが我々がテレビなどの報道に心を痛めてた頃すでに動き出していたに違いない。最初の報道で誰かが動いたのだと思う。昨今の地震や台風などの災害時のボランテイアもそうだった。頭がさがる。

もちろん私も少しでも助けになりたいがもう写真が手元になく、このプロジェクトの成功を祈るのみです。このチームが作った心こもるモデルを見るのが楽しみです。

そしてもう一つ。
火事の原因はどうやら電気ケーブルの劣化のようだ。電気設備というのは建築にとってあくまでサブとしての二次的要素である。木造である首里城のメインストラクチャーは丈夫だったに違いない。それがサブエレメントによって崩壊させられるとは。
これはショックでした。

さて今年ももう終わりです。早いですね。いつも読んでいただきまことにありがとうございます。そして、これも少し早いですが、みなさま、良いクリスマスに良いお年をお迎えください。
19.12.01