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20.02:暖かいですが急に冷えますのでご注意を

木毛セメント板

最近好んで使う材料に木毛セメント板があります。もともと下地材だったので仕上材として目に入るのはいわゆる商業系の内装が多かったのですが、クライアントの許しを前提に住宅でもいくつか使うようになりました。

よく使うのはT村さんの塗装仕上げ品とTSボードです。
通常の木毛セメント板はそのままでは色味や肌あいが仕上げに不向きなので、現場で塗装するケースが多いと思われますが、それでは木毛の隙間が塗料で埋まってしまいベタッとし表情が出ません。吸音断熱を期待してるわけではありませんが塗装品は程よく隙間が空いてる感じがします。

TSボードは硬く上品なグレー色が私には魅力です。少し離れた目線では木毛の目がある種の石のような存在感を感じて、木軸壁でもどっしり安定感があります。

 

まあどちらも少しタフあるいはラフなインテリアでないとそぐわないのですが、今一番気をつけたいのは留め付けビスです。ジョイントもそのうち隙間が空くので悩みどころですが、あっさりそれを受け入れ突きつけが良いと思います。しかしビス頭はどうすれば良いのか、試行錯誤が続きます。

その都度一番目立たないビスを探すのですがまだ決定打が出ません。先日写真のように見本を作成したところビスに関する思わぬ知識も得ました。
建築のデイテールは本当に奥深いですねえ。

20.02.01