21.09:秋到来ですね
喜楽座
古民家が着目されて久しいが私にとってその魅力は空間の大きさにあります。軒先を低く抑えながらも内に豪壮な空間が控えている。
確かに太い丸太材など大きな部材もありますが、多くは木造ゆえの角材の軸組工法で細身のプロポーションで仕上がっているのが良い。
最近幾度か伝統的建築物群保存地区に指定されてるの宇陀松山地区を訪れています。
さして長くない1本の道沿に軒を連ねた街並みが残っており、格子窓や虫籠窓、犬矢来(別の名称かもしれません)、そして水路の水の流れ、日本の町屋に共通といえば共通の要素ですが、そこに居住されてる方が花や小物で家やお店の前を飾られており、それがとても上品で上質に感じられます。
観光地として整備されているようですがあまり人が通ってるのを見たことがなく(的外れならすみません)、時間が止まったような静かな暮らしを感じそこが好きです。
その街並みの一角に「喜楽座」という建物があります。(というかあるようです。)
すみません、実はまだ入ったこともなく写真でしか知らず、さらにはその場所を観光地図でしか知りません。
それはかつての芝居小屋らしく一時は映画館としても使われたようですが、長く「空き家」状態になり、現在何らかの形で復活させようと検討中らしいです。
写真を見る限り、冒頭に書いたように私が惹かれる細身の大きな空間です。しかもその前を何度も通ってるはずなのに知らなかった、というのがお恥ずかしいですがショックで余計気になって仕方ありません。
古民家の分類に入らないかもしれませんし、また伝建地区とも関係ないかもしれませんが、この小さな街の中の特別な建物のように思われ、建物の魅力、街の魅力をもう少し追跡したいと思ってます。
*現在この建物の利活用および管理は「宇陀キラ倶楽部」という団体が主体となって活動されてるようです。
またこのエリアは毎年行われる「はならあと」というアートイベントに参加されており、期間中は綺麗なお花でいっぱいになるようです。
21.09.07
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