21.11:爽やかな秋の到来です

はならあと宇陀

季節は秋本番、各地で芸術の秋とばかりにイベントが多い季節です。
奈良でも「はならあと」と言うアートイベントが各地で開催され先日私の好きな宇陀地区を訪れました。
その日はまさに秋晴れの行楽日和、小さな街が人で賑わっていました。
お目当ては石畳路地の花のペーブメントと喜楽座という街の芝居小屋でのアート展示会。
この地区では、と言いますかこのイベントは(正直よく分かってませんが)専門的な立場の方のデイレクションがもとにあると思いますが、ここの基本はそこに住む人たち、とくに小学生が主要な役割を担うところが魅力的です。

花の舗装は大きなダリアの花がこんなに多彩な色があるのかと感嘆するような作品です。その設計下図を以前は小学生たちが描いたりしたらしいですが今年は喜楽座での展示やパフォーマンスがメインなった模様。

 

その喜楽座では「スベテノアリアンヌニササグ」というイマジネーションをくすぐるタイトルで想像力豊かな造形や音の展示が展開されてました。初日には参加者がアリアンヌと共に小学校からこの会場まで作品を持ち運ぶパレードもあったとか。見たかった気がします。

その他マルシェやコンサート、あるいはお住まいの方々の仕事場などが公開されて、決まり切った形式というより、この街の方々の日々の暮らしがイベントとなる感じで心地良いのです。
ダリアの綺麗な花は会期が終わると街の人たちが持ち帰り、引き続きメインストリートや自宅前が花で飾られます。そういうところが良いなあと思います。

喜楽座へもやっと入れました。
やはり多くの人を受け入れる大空間は魅力的で、この街での貴重さが再認識されました。
しかし、外野からで誠に申し訳ないですが、伝建地区として認められながらも維持管理するその課題は多いと感じました。
この空間が生き生きとなることを願っています。

21.11.01