24.09:月が替わり空気が変わった気がします、まだまだ暑いですけど・・・ 点と線 建築も、時の流れに身をまかせ。 先のTOTO通信で、氏はロイス・リーグル氏の著書「現代の記念物崇拝ーその特質と起源」に書かれた「経年価値 Age Value」と「歴史的価値 Historical Value」の二つの概念を示され、現在の文化財保護の観点では、建築には、時が積み重ねられた「経年価値」と古い建物が新築された時に備わる「歴史的価値」があるとされます。 しかし西洋では19世紀の頃は、文化財的な建築感として、時間を巻き戻す「修復」と、時間を止める「保存」に重きが置かれ、また日本でも1897年の「古社寺保存法」を背景に、歴史的建造物に対する考えが「当初復元」に寄り、いずれも経年価値より歴史価値に重きをおく傾向になっていたようです。 以下私見が混ざりますが、そういう中、近代建築が登場しざっくり100余年。戦後建物はスクラップエンドビルドを繰り返し都市や街を掻き回し、多くの「線」が断ち切られ、新しい「点」が集まるだけの深みのない街となってしまった。 氏ははっきり言われる。 24.09.02 |