25.07:イヤな梅雨は早々にあけましたが次はイヤな暑さです。
伝統建築案内
みなさんはこの会のことををご存知でしょうか?
案内人は河合純氏。
以前妻木靖延先生とともに「日本の伝統建築を楽しむ会」を主宰されそれを引継ぐ形で続けておられます。
プログラムは、2年かけて年代順に日本の伝統建築を座学と見学によって学ぶもので、縄文弥生時代を導入とし、1年目は飛鳥〜平安時代、2年目は鎌倉〜桃山・江戸が予定され、通して参加すれば伝統建築の通になれること間違いなし、ではありますが、単体でもしっかり学べ楽しめる内容です。
先日はその一つ、大仏様の部として東大寺の見学会(の後半)に飛込みで参加してきました。当日は前半が主要な大仏殿、南大門で、後半では付属建物群の見学でした。

鐘楼。
部材がとにかく太く力強い。柱の径は84cm、鐘を吊る虹梁はそれ以上か。単純な架構ゆえ見て分かりやすく教材にはうってつけの建物。
法華堂
何より本堂と礼堂が繋げられたことが意表をつき、その痕跡がそのまま残る形で見えるのが面白い。礼堂の架構も大屋根の補強ありきの大胆さに納得。
二月堂
お水取りでバルコニー部が有名だが、特徴は内陣外陣の重層構造にあるとの説明。中に入れる時にもう一度訪れるべし。
大湯屋
屋根の変形入母屋造りが美しく好きな建物。こちらも中に入れず説明を聞くだけだが優美な正面に着目。
転害門
肘木などディテールにおいて大仏様、禅宗様の違いの説明あり。
ここでは簡単なコメントしか書けてませんが各建物ともその諸元、沿革、特徴などの資料及び図面が配布され、理解を深めていく見学会でした。
先ほども述べましたが座学と見学が基本セットなので両方参加すれば間違いなく伝統建築力がアップすると思います。
25.07.02 |