25.11:短い秋のようですね。
淡路の親方
温故知新 -淡路の親方-
というブログがあるのを先日知りました。
親方とは江戸保氏、淡路在住の宮大工さん、今でもお元気に活躍されてます。
この方の凄さや経歴はブログや他の資料をお読みいただくとして、今日はこのブログで紹介されてるアメリカ人の弟子(スタンレイ教授:この方についてもブログを読んで下さい)の方が書いた小論文がいろんな意味で興味深かったので少し紹介します。
まず地域の大工さんに弟子入りする外国人の方がいることが驚きでした。もちろん私が知らないだけで江戸さんはかなり高名な方だと思います。弟子入りをし厳しい修行のような(多分)仕事をこなし、全うし、そのあと祖国の大学で教鞭を執っておられる、その経歴がとても眩しく思えます。
小論文の内容はまさにご自身が経験された大工、職人の徒弟制度に付いてですが、幾つかの文献を参照しながらその根本にある職人の心、誇りと恥、義理と信用について書かれてます。
ある程度長く建築に関わっていると一度は耳にする内容と思われますが、スタンレイ教授はさらに建築家との接点や現代日本の建築の質の高さを支えてると指摘されています。
世界共通で伝統技術は危機に瀕している、しかし日本には材料や工法が変わっても職人の文化は生き続けている、と確信を持って言われるのが大変印象的でした。
ここでは言葉足らずなので詳しい内容は是非ブログをお読みください。
https://awajino-oyakata.hatenablog.com
スタンレイ教授の参照文献
*Japanese Architecture as a collaborative process (協働過程としての日本建築)ダナ・バントロック
*槇文彦(ある言説)
*Japanese Woodworking Tools (日本の大工道具)大館俊夫
*竹田米吉(ある言説)
*丸山欣也(ある言説)
*The Genius of Japanese Carpentry (寺社建築の秘密)S・アズビー・ブラウン
*Making Of A Modern Japanese Architecture (近代日本建築の形成) デイヴィッド・スチュワート
*Contemporary Japanese Architecture (現代日本建築)ボトンド・ボグナー
25.11.01 |